HOME> 緊急事態宣言発令後に関するアンケート結果

コロナ禍における営業に関するアンケート結果

いつも弊社をご利用いただき、誠にありがとうございます。
2021年1月27日(水)〜1月31日(日)にかけて実施いたしました「コロナ禍における営業に関するアンケート」にご協力いただき、誠にありがとうございました。短い期間にもかかわらず、多数の方にご回答いただきましたこと、心より感謝申し上げます。 この度、皆様よりお寄せいただきましたお声をまとめ、公開させていだきましたので、ぜひご参考いただければ幸いです。

<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:カスタムジャパンをご利用いただいている、全国の車両小売店・整備工場様
集計期間:2021年1月27日(水)〜1月31日(日)

■店舗への来店者数の変化について
昨年の調査同様、昨年同月と今年の来店者数の変化について伺いました。
結果は昨年調査時とほぼ同じ結果となりました。
(ご参考:昨年実施時:減少74%、変わらない22%、増加4%)
表1 (表1:昨年1月と今年1月の来店者数変化)

また、今回は昨年に引き続きのアンケート実施でしたので、昨年4月の緊急事態宣言発令時と、現在との変化についても伺いました。その結果、減少は60%にとどまり、変わらないが35%に増えるなど、コロナ禍の状況の中でも多少落ち着きを取り戻してきている様子が伺えます。

表2 (表2:昨年緊急事態宣言時と今年1月の来店者数変化)
もちろん、自然に落ち着きを取り戻してきただけではなく、各店舗様でさまざまな取り組みをされた結果も大きく影響しています。それに関しては、後のまとめでおわかりいただけますが、まずは店舗運営の皆様、一般消費者の皆様の中に、withコロナの生活が根付いてきた証拠でもあるのではないでしょうか。

■変化と経営課題
ではこの1年で一番変化のあった項目は一体何だったのでしょうか。全体で変化のあった項目は、以下の通り「修理・定期点検」でした。

表3 (表3:一番変化した項目)

「修理・定期点検」と回答した57%の方々の内訳は、減少94%:増加6%でした。これは表1で見る通りの「減少した 71%」よりも減少率が高いことがわかります。つまり、減少した中でも多くの割合を占めることは明白です。
では、減少した「修理・定期点検」は、一体どんな詳細なのでしょう。
表4 (表4:減少した修理・定期点検の詳細)

タイヤ、バッテリー、オイル交換の主要部品のメンテナンスだけで、78%を占めていることがわかります。
今回のアンケートでは、店舗様で抱えられている全体の経営課題についてもお伺いしていましたが、その結果でも一番大きな課題は「部品などの仕入れ価格」という結果に表れている通り、店舗様の仕入れ値を少しでも抑えることで、利益を獲得したいという思いや、エンドユーザー様に少しでも安くサービスを提供することで、お客様の来店のきっかけを作りたいという思いが、強く表れていることがわかりました。
表5 (表5:経営全般の課題)

■躍進していくためには…?
コロナ禍での生活となり、早1年が経とうとしている今、具体的にはどのような店舗運営・行動・意識の変化があったのかも伺ってみました。
表6 (表6:昨年4月以降の店舗経営・行動・意識の変化)

変化の項目の中でも、ダントツ1位だったのは「営業時間・営業日を減らした」という回答です。これはコロナ禍の自粛において、営業時間を短縮するなどを行う必要があったためだと考えられます。また、廃業を検討されている店舗様も5.7%いらっしゃるなど、複雑な心境が伺えます。

一方で明るい兆しも見え始めていました。「新しい取り組みを始めた」と、すでに実行に移していらっしゃる店舗様が17.2%もいらっしゃいました。冒頭でお伝えした「店舗様での新しい取り組み」が、ここに表れています。

具体的に「新しい取り組み」の内容を拝見すると、デジタルでの取り組みを増やされている店舗様が多くみられ、今の世情に沿った取り組みを、積極的に採用されていることがわかりました。
※緑色のグラフ部分がデジタル系の取り組み
表7 (表7:新しい取り組みの内容)

また、出張修理を含め、LINEの導入、facebookやYouTubeなどSNSでの発信を含め、お客様とのつながりを強化されている店舗様も多くいらっしゃることがわかりました。

店舗様の実際のお声として、
「新規のお客様を中心にツーリングイベントを行っています。お連れさま歓迎。自転車、オートバイは距離は取れますので。」
「業務には直接関係しない、コロナ禍にまつわる顧客の『悩み相談』的な内容に対応することで顧客層の裾の広がりが得られ始めている。利益に結び付くか否かは現状では予想出来ないが、潜在的購買層にアプローチできる機会は増えている。」
など、お客様とのコミュニケーションを大切にされていることが実感できるコメントもいただいております。

また、その他として、

  • ・キャッシュレス決済の全面導入
  • ・顧客の支払い方法の選択肢を増やした
  • ・事前予約を絶対条件にし、営業時間に拘らず受注するようにした
など、お客様の利便性を高める取り組みを実施されている店舗様も多くいらっしゃることがわかりました。

これからどんなことをしていけば良いのだろうか、とお悩みの店舗様もいらっしゃると思います。
今回のこのアンケート結果が、カスタムジャパン会員の皆様にとって、少しでもお役に立てる情報であれば、従業員一同嬉しく思います。

ぜひ、皆様のご意見をご参考いただければ幸いです。

【ご参考】
昨年のアンケート結果はこちら